ライ&グラッド ED



▼ED

リシェル「そう言えば、そろそろ時間なんじゃない?」

ライ「ああ、そうだな いつものパターンだとそろそろ・・・」

グラッド「おぃーっす・・・」

リシェル「ほーら、きたきた」

ルシアン「今日はまた一段とお疲れみたいだね グラッドさん」

グラッド「ああ、まあな・・・。勉強で、つい徹夜した翌日だっていうのに、泥棒を追いかけて全力疾走するはめになっちまったんだ」

リシェル「うげげ。考えるだけで息切れしちゃいそうだわね」

ルシアン「試験勉強も大切だけどちゃんと休まなくちゃダメだよ?」

ライ「ルシアンの言うとおりだぜ。試験に合格したら、兄貴は町からいなくなっちまうけど、それまではこの町の平和を守る駐在軍人なんだから。いざって時に、へたれちまってるようなことだけは勘弁な?」

グラッド「わかってるさ。だから、今日もこうしてお前特製のいつものヤツを貰いに来たんだ」

ライ「ああ、用意してるぜ。疲労回復、滋養強壮、特製野菜ジュース!」

グラッド「んぐっ、んっ、んっ んんん・・・っ!」

ルシアン「よく飲めるよね あんなの・・・」

リシェル「一口舐めただけで、あたし泣きそうになったのに・・・」

グラッド「ぷはあぁぁーっ!! キクぅぅぅーっ!! よぉーし・・・これでまた、午後も思いっきり働けるぞ」

ライ「その前に、ちゃんと昼メシも食べなきゃな。今、用意してやるから ちょっと待ってくれよ」

グラッド「おお、ありがたくご馳走になるぞ♪」




リシェル「で、実際のところ試験は受かりそう?」

グラッド「うーん・・・。基礎体力や実技は、あの戦いのおかげでそれなりに自信がついてはいるんだが、学科がなあ・・・」

ルシアン「法律関係でしょ? 僕も苦労してるもの」

グラッド「帝国以外の国のものまで覚えなくちゃならないなんて、暗記の苦手な俺にはとんでもない苦痛だよ」

リシェル「ぼやかないの! まあ、気持ちはよぉくわかるけど」

ルシアン「じゃあ、僕が使ってた暗記用のメモ、持ってきてあげようか?家庭教師の先生が作ってくれたものだし、きっと役に立つよ」

グラッド「そりゃ、ありがたい!」

ライ「なんつーか・・・オレには理解できない会話だよな・・・」

リシェル「だったら、あんたも一緒に勉強する? 商売関係の法律とか知っておけば、損はしないわよぉ?」

ライ「え、遠慮しとくっ!?」

ルシアン/グラッド「あはははははっ!」

グラッド「しかし・・・これだけ、お前らに応援してもらっているんだもんな。なんとしてでも合格しなきゃな!」

リシェル「別に不合格でもいいんだけどね」

ルシアン「ねえさんってば!」

リシェル「だって・・・さびしいんだもん やっぱり・・・」

グラッド「ありがとな、リシェル。だけど、しょげる必要なんてないんだぜ? 俺が志願する赴任先は国境警備隊の「紫電」なんだからな。休暇になれば、すぐ会いにだって来られる。それに、たとえそれ以外の場所に飛ばされたって、必ず顔は出すさ」

ライ「オレの料理を食べに・・・だろ?」

グラッド「ああ、そうとも。軍の食事は味気ないものばかりだからな。お前の料理が恋しくなるに決まってる。うん、間違いない!」

リシェル「あははっ、それってば力説するようなこと?」


(鐘の音)


グラッド「おっと・・・そろそろ、任務に戻らないとな」

ルシアン「お仕事頑張ってね グラッドさん」

リシェル「いってらっしゃい!」

グラッド「ああ、行ってくる!」








俺は俺の夢を絶対叶えてみせるよ

お前たちが夢を叶えるための未来を守っていくことができるように







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