ガゼル×ナツミ夜会話


▼第一話

ガゼル「どうだ 結構いい眺めだろ?」
ナツミ「へぇ ここからだと街全体が見渡せるんだぁ」
ガゼル「もう一度だけ聞いときたいんだけどよ・・・お前、本当に召喚師じゃないのか?」
ナツミ「もう、違うってば!あの不思議な光だって自分の意志で使ってるわけじゃないのよ。信じてくれる?」
ガゼル「ケッ、当たり前だろうが。仲間の言葉を信じられないほど、俺はせこくねぇよ」


ガゼルってば、あんなだけど根はいいやつだよね




▼第二話

ナツミ「ねぇ、ガゼル。前から聞きたかったんだけどさ・・・」
ガゼル「あん?」
ナツミ「どうして召喚師のことをそんなに嫌うの?」
ガゼル「・・・この建物がよ、孤児院だったのは覚えてるか?
街の援助金を受けて孤児院は運営されてたんだがよ・・・ある日それが打ちきられた。
召喚師のせいでな」
ナツミ「え?」
ガゼル「領主の相談役をしている召喚師が、無駄な出費だと言い切りやがったんだとさ。
院長のおっさんは抗議に出かけたが、それっきり今も帰ってこねえ。そんで、このザマさ」
ナツミ「そんな・・・」
ガゼル「ま、だからって召喚師全員に恨みをもつのは筋違いってもんさ。わかっちゃ・・・いるんだがよ・・・」


ガゼルが召喚師を嫌う気持ち 確かにわかる気がする・・・




▼第三話

ナツミ「あーあ ご飯ヌキはひどいよねぇ・・・」
ガゼル「なんだよ、後悔してんのか?情けねぇなぁ」
ナツミ「べーだ!ガゼルだっておなか減ってるくせに!」
ガゼル「チッチッ、甘いな。・・・ほれ」
ナツミ「クッキー!?」
ガゼル「こういう展開は予想してたからな、準備に怠りはねぇのさ」
ナツミ(計画的だぁ・・・)
ガゼル「お前だけにひもじい思いをさせとくのもなんだしな、食えよ」
ナツミ「う、うん」
ガゼル「言っとくが、リプレにゃぁ黙っとけよ?」


ふっふっふ、さすがはガゼル 頼りになるねぇ!




▼第四話

ガゼル「また一人、増えることになっちまったな」
ナツミ「・・・ゴメン」
ガゼル「ケッ、しょうがねぇよ。あの石頭を説得するのは無理そうだったしな
まあ、自分の食いぶちは自分で稼ぐって約束してたからな。タダ飯食いが増えたってわけじゃねえぶん、ましだぜ」
ナツミ「あぅ・・・タダ飯食い・・・」
ガゼル「・・・・・・」
ナツミ「なんか、耳にいたいかも」
ガゼル「確かに・・・」


お互いの傷口をえぐるのは不毛だねぇ・・・




▼第五話

ガゼル「あいつと二人っきりでどこへ行ってたんだ?」
ナツミ「うん、ちょっと例の穴を調べにね」
ガゼル「・・・・・・声ぐらいかけてくれたっていいだろ・・・」
ナツミ「え?」
ガゼル「ケッ なんでもねえよっ!」
ナツミ「???」


あれはやっぱり、すねてるのかなあ?




▼第六話

ガゼル「なぁ、召喚術って資格が必要なもんなのか?」
ナツミ「う〜ん あたしが知ってるわけないでしょ?」
ガゼル「お前は自然に使えてるんだし、そのおかげで俺らも使えてるだろ。
じゃあバノッサの野郎は、資格なんてほざきやがったんだ?」
ナツミ「そういえば・・・」
ガゼル「ケッ!さっぱりわかんねぇや」


バノッサの言っていた「資格」ってなんのことなんだろ?




▼第七話

ガゼル「アキュートって連中が領主を倒そうとしてんのは知ってたさ。
しかし頭目がラムダだとは知らなかったぜ」
ナツミ「ガゼルもラムダのことを知ってたの?」
ガゼル「かっこ悪ぃ話だがよ。ずっと昔、ドジふんで兵士に捕まりかけたことがあってな
その時に見逃してくれた二人の騎士の一人がレイドで・・・」 
ナツミ「もう一人が、ラムダ?」
ガゼル「ま、そういうこった。あんな風になっちまうとは思わなかったがな」


ガゼルもラムダのことを知っていたんだ




▼第八話

ガゼル「迷子、だよな」
ナツミ「え?」
ガゼル「あいつらもお前も、迷子みたいなもんだって言ったのさ」
ナツミ「うん・・・」
ガゼル「あーあ しょうがねえっ!
泣いてる迷子を無視できるほど、俺は冷たくねえからな面倒見てやるぜ。
お迎えがくるまでな」
ナツミ「ガゼル・・・」


迷子、か




▼第九話

ナツミ「みんな、元気になってよかったよね」
ガゼル「ああ、もうあんな思いは二度とごめんだぜ。
今日は疲れちまったからな、もう寝ちまうことにするわ。お前もきちんと休んでおけよ」
ナツミ「うん、おやすみ ガゼル・・・」


ガゼル、本当に必死だったもんねぇ




▼第十話

ガゼル「しかしイムランの奴、助けてやったのに礼のひとつもなしかよ」
ナツミ「ひざまづいて「ガゼルさま〜」・・・とか?」
ガゼル「ケッ!そんな気色悪いことしやがったら、蹴ってやるぜ!!」
ナツミ「ねぇ、それって謝るなってこと?」


イムランにお礼を期待するのはムダじゃないかな?




▼第十一話

ガゼル「騎士ってのは、なんかややこしいんだな。理想とか、名誉とかさ。俺にはわかんねぇよ」
ナツミ「ガゼルらしいよ」
ガゼル「ケッ!なんとでも言ってろよ。格好つけて大事なもんをなくすなんて、俺はごめんだからな」
ナツミ「うん・・・あたしも同感」


ガゼルらしいっていうか なんというか




▼第十二話

ガゼル「よりによってバノッサがあんな力を手に入れちまうとはよ。こうなったら、一刻も早く宝玉を取り返さねえとな・・・あいつがロクでもないことをしないうちにな」
ナツミ「うん、そうだね」


バノッサは宝玉の力で何をする気なの・・・




▼第十四話

ガゼル「誓約者、か。なんかどんどんお前が遠い存在になってくよなぁ・・・」
ナツミ「そうかな・・・あたしにとっては、ガゼルはガゼルだよ。
口が悪くて、短気で、がめつくて・・・へそまがりのくせに優しくて・・・」
ガゼル「ケッ、悪かったな!」
ナツミ「・・・・・・ねぇ、これからも友達でいてね」
ガゼル「・・・・・・わかりきったことを聞くんじゃねぇよ」


あたしはあたし それだけは本当だもん




▼第十七話


人は、さまざまな思いを胸に秘めて生きている

人間って、難しい・・・
みんなが秘めている違う想い
大切なものだから、譲れないものだから、ぶつかってしまうこともあるわけだし・・・

わかりあえたらいいと思うけど、あたしにも譲れないものがある

もう、迷うのはやめ・・・

あたしは、大事なものを守るためなら・・・強くなれる
信じてくれる仲間たちと最後まで運命に立ち向かおう


ナツミ「ねぇ、ガゼル。出会いって不思議、そう思わない?」

ガゼル「ん?ああ・・・いきなりなんなんだよ・・・」

ナツミ「いろんな偶然が重ならなくちゃみんなとも出会えなかったんだなって」

ガゼル「バーカ 何言ってるんだよ!俺は気づいてたぜとっくによ」

ナツミ「ありがと・・・」

ガゼル「え・・・?なんだよやぶからぼうに?」

ナツミ「あ、今一瞬どきっとした?」

ガゼル「ば、バカ言え!さっきからからかってるのかよ!」

ナツミ「あたし、そんなに器用じゃないよ・・・」

ガゼル「え・・・おい・・・」

ナツミ「思うんだ・・・あたし、ガゼルがいなかったらこの世界で生きていけなかったかもって。ガゼルの性格ってほらなんかトゲがあってさ。それで、逆に本当に嫌なことも忘れられてた・・・」

ガゼル「ああ・・・俺もさ・・・」

ナツミ「あ、もちろんガゼルだけじゃないよ。リプレも、エドスも、クラレットも!
あたし決めたのもう逃げない。魔王だとか、誓約者の資格とか・・・そんなの関係ない!
みんなが好き みんなを助けたい。この世界を・・・みんなを守りたいの」

ガゼル「バーカ。何ひとりで背負い込んでるんだよ」

ナツミ「ちょ・・・バカって・・・」

ガゼル「俺がいるだろ・・・お前には俺がいる。安心して、背中は俺にまかせな。
お前は・・・俺が絶対に守りぬいてやる」

ナツミ「ガゼル・・・」

ガゼル「運命なんて 二人でねじ伏せてやろうぜ!」

ナツミ「うん・・・!」




▼ED



ガゼル「約束はまだ終わっちゃいないぜ
これからもずっと、お前は俺が守ってみせるから・・・!」




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