ハヤト×リプレ夜会話


▼ 第1話

リプレ 「あら、眠れないの?」
ハヤト 「うん」
リプレ 「無理もないわね 今日はすごくいろんなことがいっぺんに起きたんだもの・・・ごめんね」
ハヤト 「え?」
リプレ 「なんだか、貴方に無理言った気がして。早く、元の世界に帰りたいはずなのに・・・」
ハヤト 「でも、正直言って方法がわからないからな。あてもなく一人でそれを探すのは、怖くて不安だったよ。 だから、リプレたちがここにいて欲しいって言ってくれて、すごくありがたかったんだ」
リプレ 「ほんとに?」
ハヤト 「ああ、本当さ」
リプレ 「よかったぁ!」
ハヤト 「そんなわけだからさ、面倒かけちゃうだろうけど、よろしく頼むよ」
リプレ 「ふふっ、こちらこそ」


あんなに喜んでくれるなんて、なんか照れちまうよなぁ




▼第2話

ハヤト 「今日は大変だったろ?」
リプレ 「うん。 でも、それはお互いさまでしょ? レイドから聞いたわよ バノッサのこととか、あの召喚師さんの話だとか・・・」
ハヤト 「また、迷惑かけるな」
リプレ 「それもお互いさまだわ。 留守は任せて、なんて偉そうに言ったくせにフィズの面倒も見られなかったもの・・・でも、過ぎたことをクヨクヨしてても仕方がないわね。 できること、一生懸命やっていきましょ!」
ハヤト 「ああ、お互いにね」


なんのかんのいってもリプレに迷惑ばっかりかけてるなあ・・・




▼第3話

ハヤト 「あ・・・」
リプレ 「・・・ぷっ」
ハヤト 「あ、あはははっ」
リプレ 「ふふっ、きちんと反省してるみたいね?」
ハヤト 「身にしみて反省してるよ、ホントに」
リプレ 「なら、許してあげる。はい」
ハヤト 「クッキーだ!?」
リプレ 「お腹がすいて眠れないんでしょ? 明日の朝までは、それで我慢しなさいね」
ハヤト 「う、うん。 ありがとう、リプレ!」


ううっ・・・あのクッキーの味は、胃袋に染みたぜ




▼第4話

リプレ 「男の人の考え方って、時々わかんなくなるわ」
ハヤト 「え?」
リプレ 「意地とか誇りとか 男の人ってそういうの大事にするじゃない? そのせいで傷つくこともあるのに・・・」
ハヤト 「そうだね」
リプレ 「ぶつかって、傷ついて そのくせ、一度相手のことを認めたらすぐにわかりあえちゃう。 なんで、そんなことができちゃうの?」
ハヤト 「うーん・・・それは難しい質問だな」
リプレ 「男だから、なのかな? ちょっとだけうらやましいかも」


うーん、こればかりは説明できないよなぁ




▼第5話

リプレ 「朝から二人っきりでどこへ行ってたの?」
ハヤト 「ああ、例の穴を調べに行ってたんだよ」
リプレ 「ふうん・・・声ぐらいかけてくれてもいいじゃない・・・」
ハヤト 「え?」
リプレ 「べーつーに! なんでもないですよぉだ」
ハヤト 「???」


あれはやっぱり、すねてるのかな?




▼第6話

リプレ 「いきなり決闘だなんて聞いたときには、どうしようかと思ったわよ? みんな無事だったからよかったけど・・・ああ、これからは私もついていこうかな」
ハヤト 「ええっ!? そりゃ無茶だって!!」
リプレ 「私が女の子だから? それとも役に立たないからなの!?」
ハヤト 「そ、それは・・・」
リプレ 「・・・いいの。 無茶を言ってるって、わかってるから。 でもね 私、くやしいんだよ。キールみたいな力があれば、貴方たちを助けてあげられるのに・・・」
ハヤト 「それじゃ、困るよ」
リプレ 「どうして!?」
ハヤト 「俺たちが安心して戦えるのは、リプレが留守を守ってくれるからなんだよ。 安心して帰れる場所があるから、つらい時にも頑張れるんだ」
リプレ 「・・・・・・」
ハヤト 「わかってくれるよね?」
リプレ 「・・・うん」


リプレがあんなことを思っていたなんて・・・




▼第7話

ハヤト 「リプレは、今の暮らしをどう思う?」
リプレ 「そうね・・・確かに貧乏は辛いし、不満ならあるけど、でも、だからって不幸だとは思ってない。 どんな暮らしにだって幸せは絶対あるって私は思うよ。 それを見つけられないことが不幸ってものなんじゃないのかな」


リプレは強いな・・・




▼第8話

リプレ 「迷子だよね。 モナティもガウムも。 そして貴方も・・・知らない世界で途方に暮れてる迷子」
ハヤト 「ああ・・・」
リプレ 「いいんだよ? 心配しなくても ずっとここにてもいいんだよ」
ハヤト 「リプレ・・・」


迷子、か・・・




▼第9話

ハヤト 「みんな、元気になって良かったよな。 リプレががんばって看病してくれたおかげだよ」
リプレ 「ううん・・・ みんなのおかげよ。 私だけだったらきっと何もできずに泣いてただけだと思うもの。 ちょっと疲れちゃったかな・・・悪いけど、先に寝るね」
ハヤト 「ああ、おやすみ。リプレ」


リプレ、本当に必死だったもんな・・・




▼第10話

リプレ 「貴方たちが、この街を救ってくれたってこと みんな気がつきもしないんだろうね」
ハヤト 「感謝してほしくてしたことじゃないんだ。 気にしてないよ。 それに俺が本当に救いたかったのはレイドの心だったんだから」
リプレ 「うん、わかってるけどね・・・。 なんだかちょっと、私は不満だよ。 こんなにがんばってる貴方たちのこと、誰も知らないなんて・・・」


街を救ったて実感はあんまりないかもな




▼第11話

リプレ 「それで、アキュートの人たちもここで一緒に暮らすの?」
ハヤト 「いや、例の酒場があるからね。 顔は出すらしいけど向こうで暮らすらしい」
リプレ 「でもよかったわ。 これでもう、貴方たちが戦う必要はなくなったんだもの」
ハヤト 「だと、いいんだけどね」


本当に、これで終わりなんだろうか?





▼第12話

リプレ 「ミモザさんから聞いたんだけど、召喚師の人たちはみんな名字をもってるんだって」
ハヤト 「なんか意味があるのかな?」
リプレ 「うん、なんでも召喚師同士の身分証明のようなものになるみたい。 その人がどこの生まれで、どんな系統の術が使えるのとか」
ハヤト 「そういや、俺、キールの名字知らないぞ?」
リプレ 「あ、私も・・・私たちは召喚師じゃないから、名乗らなかったのかしらね」


キールの名字ってどういうのなんだろうな?




▼第14話

リプレ 「ねえ、どうして貴方たちが戦わなくちゃならないの? 貴方たちだけ戦って、傷ついて・・・そんなの、やっぱりおかしいよ!?」
ハヤト 「リプレ?」
リプレ 「わかってるよ 貴方じゃなくちゃダメだってことは・・・。でもね!? 貴方がこの世界に来たのは事故なんだよ? 不思議な力が使えるのも、たまたまじゃない。 ただそれだけなのに、どうしてなの!?」
ハヤト 「・・・・・・」
リプレ 「怖いのよ! みんなの帰りを待っているのが・・・!! 私の手の届かない場所へ行ってしまいそうで怖いのよ・・・」
ハヤト 「リプレ・・・」


それでも、俺は・・・





▼第17話


人は、さまざまな思いを胸に秘めて生きている

大切なものだから、譲れないものだから、ぶつかってしまうこともある。

わかりあえたらいいと思うけど、俺にも譲れないものがある

もう、迷うのはやめよう
俺は、大事なものを守るために強くなる

運命に立ち向かおう。

信じてくれる、仲間たちと・・・


リプレ 「戦いに行くんでしょう? 魔王の復活を止めるために・・・」
ハヤト 「・・・うん」
リプレ 「わかってたよ。 貴方なら、絶対にそうするだろうって」
ハヤト 「リプレ・・・」
リプレ 「約束して・・・絶対に帰って来るって約束して!」
ハヤト 「ああ、約束するよ 俺は必ずここへ帰ってくる」







▼ED


リプレ 「お帰りなさい!」



帰ってきてくれるって信じてた。 だって、約束したんだもの・・・




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