キール×アヤ
※ 16話からストーリー会話も抜粋


▼第2話

キール 「僕がここにいられるように、君はずいぶんと苦労してくれたみたいだな。 どうしてだ?」
アヤ 「え?」
キール 「なぜ見ず知らずの僕をそんなに簡単に信用できるんだい? 親切にできるんだい? それに、僕は君を事故に巻きこんだ召喚師の一員なんだぞ・・・憎くは、ないのか?」
アヤ 「自分で信じてくれって言ったのに、変なこと言うんですね。 あなたは、私の前に名乗り出てきてくれた。 黙って逃げたっていいのに、自分から出てきてくれた・・・。だから、私はあなたを信じようと思ようと思ったんです。 きっとみんなも同じです」
キール 「だと、いいがね・・・」


まずは私が、彼を信じないと。 全てはそれからですね




▼第3話

キール 「・・・」
アヤ 「どうしたんですか? 怖い顔して?」
キール 「正直、今日の一件には呆れたよ」
アヤ 「・・・ご、ごめんなさい」
キール 「君を無事に元の世界へ帰そうとしている僕の立場がわかっているのなら・・・君はもう少し、自分の立場を自覚してくれ」


うぅ、叱られてしまいました・・・




▼第4話

アヤ 「ジンガの使うストラは、召喚術とは違う力なんですか?」
キール 「ああ、違うよ。 呪文のかわりに呼吸を使うし、サモナイト石も必要無いしね。 精神集中が必要なのが同じだけかな」
アヤ 「そうなんですか」
キール 「ストラは男性より女性が使う方が、強い効果を発揮するらしい。 訓練次第では、ひどいケガですら一瞬で治してしまうということだ」
アヤ 「わぁ、すごいですね」


ストラって便利なんですね




▼第5話

アヤ 「うーん、今日は大変な一日でしたね」
キール 「「今日も」だろ? 君と一緒に暮らすようになったから、平穏に終わった日なんかないじゃないか」
アヤ 「ええっ!?」
キール 「やれやれ、騒ぎの元凶に自覚がないとはな」
アヤ 「私のせいですか?」
キール 「そう聞こえなかったか?」
アヤ 「・・・・・・」
キール 「はははっ、すねるなよ。 少なくとも僕は、自分がこんな日々を過ごせているのが、楽しいと思っているんだ」


はじめてです・・・キールさんが、あんなふうに笑ったの




▼第6話

キール 「カノンの中に流れているのは、シルターンという世界の、鬼神の血だよ」
アヤ 「シルターン?」
キール 「召喚術で開かれる4つの世界のひとつさ。 そこに住む鬼神たちは強靭な肉体と破壊の力をもっている」
アヤ 「なるほど・・・それでカノンさんは、あんなすごい力を・・・」
キール 「はぐれになった鬼神がカノンの父親らしいが、召喚術を使う者として改めて考えさせられてしまうよ」
アヤ 「・・・はい、そうですね」


召喚術を使う者としての責任、か・・・




▼第7話

キール 「まだ、さっきのことを考えているのか?」
アヤ 「キールさん?」
キール 「君は自分にできることを、精一杯やっていたと僕は思う。 何もしないで、彼らを見捨てたんじゃない」
アヤ 「でも・・・」
キール 「過ぎてしまったことを悔いたって、やり直すことはできない。 大切なのはこれから先じゃないのか?」
アヤ 「はい・・・」


わかってはいます・・・でも・・・




▼第8話

キール 「どうやらモナティは、メイトルパに生息するレビットらしいな」
アヤ 「???」
キール 「メイトルパというのは幻獣や亜人間の世界さ。 レビットは、亜人間の一種なんだよ。 不思議な力がある以外は、人間と同じような暮らしをしているらしい」
アヤ 「じゃあ、モナティにも不思議な力が!?」
キール 「今のところはなんとも言えないな。 僕はメイトルパからの召喚術はあまり得意じゃないんだよ」
アヤ 「そうですか・・・」


モナティも不思議な力を持ってるのかな?




▼第9話

キール 「アヤは僕が説明する前から、忍者について知ってたようだな?」
アヤ 「はい、私のいた世界にも、忍者がいましたから。 うんと昔の話ですけど」
キール 「サプレス、シルターン、ロレイラルに、そしてメイトルパ・・・君がいた世界はこれら4つのうちのどれでもないようだね」
アヤ 「はい・・・」
キール 「君がどこから来たのかまだわからないけど、きっと僕が元の世界へ帰してみせるから」
アヤ 「ええ、信じています!」


私のいた世界はどこにあるんでしょう?




▼第10話

キール 「自分の行おうとしていることの結果を、ラムダはきっと理解している。 犠牲を生むことの罪の重さを、背負っていく決意をもっているんだろう。 僕は・・・すこしだけあの人のことがうらやましい」
アヤ 「え?」
キール 「全てを覚悟して決断できる勇気があったなら・・・」
アヤ 「キールさん?」
キール 「いや・・・なんでもない。 なんでもないんだ」


キールさんはどうしてあんなことを言ったんでしょうか・・・




▼第11話

アヤ 「バノッサさんのあの力はやはり・・・」
キール 「僕は召喚術だと思う。 前にも言ったとおり、知識とサモナイト石があれば、召喚術は誰でも使えるはずなんだ」
アヤ 「だとしたら、バノッサさんはどうやってそのことを知ったんでしょう? この街で召喚術が使えるのは私たちと、あとはマーン三兄弟ぐらいのはずなのに・・・」
キール 「方法はともかく、彼がああいった力を手にしたのは事実だ。 気をつけた方がいい。 バノッサは多分、君をまだ憎んでいる」
アヤ 「そんな・・・」


あれは、本当に召喚術だったんでしょうか




▼第12話

キール 「あの宝玉はサプレスの悪魔たちと誓約する力を持っているようだな。 それも並の力じゃない。 サモナイト石を使わずに固定化させてしまうのだからな」
アヤ 「そんな物を、バノッサさんは手に入れてしまったんですね・・・」
キール 「関わり合いにならないほうがいい」
アヤ 「え、今、なんて?」
キール 「あの黒装束たちとだけは、関わってはいけない気がするんだ」
アヤ 「それは無理だと思います。私が望まなくても、バノッサさんが・・・」
キール 「わかってるさ!だが・・・」
アヤ 「キールさん?」
キール 「それでも・・・僕は・・・・・・」


キールさんは何を怖がっているんでしょう?




▼第14話

アヤ 「信じられない・・・そんなすごい力が私にあるなんて」
キール 「僕も驚いている。 君の力が誓約者に匹敵するほどとは・・・」
アヤ 「でも、向こうの世界では、本当に普通の女の子だったんですよ? 何か、実感が沸きません・・・」
キール 「事故のせいなのかもしれないな・・・」
アヤ 「事故の・・・。でも、この力のおかげで私にも役に立てることが見つかったんです。 今となっては、感謝すべきかもしれませんね」
キール 「・・・・・・」


私がこの世界に呼ばれたのは、このためだったのかもしれません・・・


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